2023年3月13日月曜日

BooBoo太郎再訪(汁なし)

今日の栄町はやけに警察官が多いように感じるが、警察官に聞いてみるとやはりデモ行進があるようだった。半年以上前に反ワクチン団体の「神真都Q」(ヤマトキュー)という団体のデモを見に行ったことがあるが、あの日も異様なほど警察官がいた。

少し歩いていると突然雨が降ってきた者だからきぼーるに避難。そのあと並びに行くわけだが、並んでいる人は皆傘を持っていた。天気予報を見ていなかったが午後からはさらに激しい雨が降った。

11時15分ごろに並び始め、30分待ってようやく店内に。まだ食べていない汁なしを注文した。しばらく並んでいると店員がきてハンガーの隣にある冷蔵庫をガバっと開けると中にキムチらしきものが。食券機を見返すと「ニラキムチ」というトッピングがあってすかさず注文(120円)。


ちょうど正午になると、大きな丼が到着。BooBoo太郎の店主さんは関内二郎で修行されたそうで、汁なしが好評なんだとか。もちろんラーメンの完成度も高いと思いますが。

やっぱりこのお店はブタが美味しいな。しかしながら結構生温かい感じだからスープに浸して最後に食べるのがよい。ニラキムチは特段辛いわけではないが、キムチの風味が入ると最後まで食べやすい。相変わらず、ここのお店はニンニクが少なめだからマシマシにした方がいいね(消化器の負担を鑑みるとこれでも多いらしいんですが)。

この半年で食の好みが急変して、もうすっかり二郎系にも慣れてしまい小サイズでは物足りないようになってしまった。

22時になってブログを書いているが、10時間経ってもなお快楽物質が止まらない状況である。(みのる)

2023年3月11日土曜日

5記事を一挙公開(3月11日)

「春は出会いの季節であり別れの季節でもある」なんてくさい言葉があるが、出会いも無ければ別れも無い私にとっては随分と寂しいものである。しかし、よく考えてみると年が明けてから今日まで家系や二郎系ラーメンに目覚めた。これは新しい食との出会いといえよう。そんなことを考えていると生きる希望が湧いてくるから、春からもきっと頑張れると思う。最初で最後の「かじろうramen7」を伺いに都賀まで来たが、このまちをちゃんと歩いていると随分と坂道が多いことが分かる。坂道と言えば小学生の頃の通学路の思い出もあるが、今となってみれば人生は大きな上り坂のようで絶望すら感じるようになってしまった。この春からは、新しい自分に出会えるようにもうひと頑張りしたいものだ。

今後はWikipediaや音楽の話を増やしていきますのでよろしくお願いします。

3月10日、都賀の図書館にて(みのる)

最初で最後の「かじろうramen7」へ(端ブタありがとう!)

 【3月10日】千葉で一番美味しい非乳化の二郎系と言えば、都賀の「かじろうramen7」という情報を聞きつけ、ツイッターを見ていると、お店の公式アカウント名に「3月初旬〜中旬に完全閉店」と記されていた。私は2023年に入ってようやく二郎系ラーメンに目覚め、これから名店を巡ろうと様々なプランを考えていたが、かじろうには閉店前に必ず行こうと決心した。

モノレールの都賀駅を降りてしばらく歩くとファッションセンターしまむらが見えてくるがその向かいにある。

看板が建物と同化しているからか、客が並んでいなければ見つけるのは難しいかもしれない(そんなことはない)。平日ではあるものの、私が到着したときには15人から20人ほど並んでおり45分ほど待った気がするが、それほど苦ではなかった。

店に入るとラジオか店主の好みか知らないがサザンが流れていた。

最後だろうから豪勢に玉ねぎをトッピング。豚は2枚であるが、端ブタと切れ端が乗っていた。2人の店員さんで回していたが感謝しかない。

肝心のスープであるが、これが本当に美味しいんですわ。正直なところラーメン二郎千葉店よりも美味しいのではないかと思ってしまう。スッキリしていていつの間にか飲み干していた。

さて、かじろうがなぜ閉店してしまうのか、なぜ"ramen7"という名前なのか、二郎にわかの私には知る由も無いが、お店のツイッターを見ていると、経営の苦悩が伺える。閉店が迫った今年2月18日17時には≪店の前にある、しまむらさん・かねたやさんに駐車して来た方がいたので、これにて終了します 残念です≫とツイートしている。他にも昨年の夏には、店舗に落書きされるなど悪質ないたずら行為が繰り返し行われていたことが確認できる。確かに、看板の裏には防犯カメラが1,2台あったのはそれが原因であろう。

何はともあれ、かじろうの閉店は残念であるが、従業員の方も4月からはまた新しい仕事をはじめられるだろうし、気持ちよく閉店を迎えられるよう最後までトラブルに見舞われないことを祈らんばかりだ。(穴開きズム研究会=みのる)

〒264-0025 千葉県千葉市若葉区都賀3丁目25−7 ローズビル


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壱角家で二郎インスパイア?

 【3月8日】きょうは千葉駅にある壱角家に来た。壱角家は家系ラーメンのチェーン店で、なおかつ丼物も強いらしい。私は1週間前に「醤油壱郎」という二郎系ラーメンを始める看板を見つけていたため是非とも伺いたかったのだ。今日は「創業記念」のキャンペーンをやっており、スタンダードな醤油/塩ラーメンが650円で食べられるということもあって賑わっていた。しかしながら、私は二郎を食べに来たのだから迷わず醤油一郎を注文。

¶無料サービスのご飯を食べながら待っていると店内には高校の卒業生らしいグループがいたりと、こんなところでも春を感じてしまった。5-6分ほど待ったような気がするが、着丼。

あれっ、美味しくない。もやしは生で、スープも何だか飲めない。もう素直に家系を食べればよかったと後悔しながらも、ダメもとで卓上のニンニクを入れたら味が一気に昇華。これは工夫次第で旨くなるラーメンだ!と確信した。昨今、飲食店での客による悪戯動画が相次いでいるが、もしラーメン店が萎縮して卓上調味料を撤去してしまったら、私はこのラーメンを美味しく味わえなかったかもしれない。デジタルネイティヴ世代が増える中で、教育の役割が増してきそうだ。(穴開きズム研究会=みのる)

〒260-0015 千葉県千葉市中央区富士見2丁目4−16 金子ビル 1F


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西千葉の二郎系「やまや本店」

 【3月4日】私は総武線の西千葉駅近くの二郎系ラーメン店「やまや本店」を訪れた。私が二郎にハマってからは半年も経過していないだろうが、やまやの看板に書かれている「ニンニク入れますか?」という文字には昔から見覚えがある。

最近までラーメン屋なんて全くと言っていいほど意識していなかったが、西千葉はラーメン激戦区である。裏武蔵家をはじめ、無限大、日高屋、千葉大生協の麺コーナー、そしてやまやの裏手には2022年に「恵比寿ブタメン」という本店は大網にあるラーメン店がオープンした。私は二郎系の味噌ラーメンを食べたく、やまやは、冬季限定で味噌を販売していた。しかし残念なことに私が訪れた2月11日丁度に味噌のタレが切れてしまったとのこと。

なんと、午前中に終わてしまったようで酷く落胆してしまい、ランチは駅の反対側にある西友で安いお弁当とサラダを買って済ませた。味噌ラーメンは来シーズンの楽しみだ。

¶ あの日は胃腸のコンディションまで整えて行ったのに、どうしてラーメンすら食べなかったのだろうと余計に悲しんでいた。そして3月4日、西千葉に用事があったからあらためて訪問。

やまやのトッピングには「インド玉」というものがあって頼んでみた。インド玉はカレー粉をまぶした揚げ玉のような感じで、スパイシーなアクセントが加わるのは良いが、最初に食べると口の中はカレーになってしまうから最後まで残した方がよい。麺は豊華食品製で、やわらかめの中太麺。豚はホロホロというよりは形を保っているような感じで完成度が高く、次行くときは1枚追加しても良いと思った。非乳化のスープも美味しくて気付いたら飲み干していた。

やまやの「小ラーメン」は案外楽に食べられるので、次は中にしようかな。(穴開きズム研究会=みのる)

〒263-0022 千葉県千葉市稲毛区弥生町2−18

下の地図、ちょっと古いですが確かにコンビニの「サンクス」があったり、東大西千葉キャンパスがあったり、西千葉に交差点には歩道橋があったなあと色々思い出させてくれる。


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2023年3月10日金曜日

とみ田の二郎系ラーメン「雷」千葉駅前店を訪問(みそ、汁なし)

3月1日撮影
 千葉駅から線路沿いを歩いて3分ほどの距離にある「雷」というお店。ここでは、コンビニでも名前をよく見かける松戸の「とみ田」が運営する二郎系ラーメンが食べられる。二郎系ラーメンに目覚めつつある私は2月に初訪問し、3月にも訪れた。今回は2回の訪問記である。

2月:味噌ラーメン

2月7日撮影
二郎系ラーメンで味噌といえば、京成大久保(習志野市)にある「ラーメン二郎京成大久保店」で知られるが、まずは近場で試してみようと雷を訪れた。15時から18時の間には学割が利用可能で、卵・脂・ご飯などの中から一つ無料でいただける。私は卵を選択。
1月24日撮影

注文スタイルは、トッピングを食券と同時に行う。
食べていると、感動するほどの美味しさではないが、味噌の味が濃い感じがよかったと思う。セブン-イレブンではとみ田が監修した「豚ラーメン」(画像右)という商品が販売されているが、チルドとはいえ麺の完成度に感心してしまった。麺は歯応えがあった方が良い。

3月:汁なし

3月1日、また学割の時間に訪れた。今度は「味付き脂」を選択。汁なしにはデフォルトで卵が付いてくるが、どのラーメンにも脂を追加した方が良いと感じた。

どうしても、県庁前のBooboo太郎というお店の汁なしと比較すると味は劣ってしまうが、これはこれで美味しい。隣で学生2人が「食べきれない~」と嘆いていたが、この量の多さこそ二郎系ラーメンの醍醐味であろう。

それにしても、このお店にはやけに女性の店員が多いように思える。初訪問の時にも感じたが、2回目の訪問に至っては4人いた店員全てが女性であった。1年前か何かの『現代思想』という雑誌で見たが「男性的な食事と女性的な食事」は違ってくるそうで、例えば男性でいうなれば「ラーメン・焼肉」など、女性では「サラダ」などが挙げられていた気がする。ラーメン屋、特に二郎ラーメンともなれば女性からは敬遠されているだろうし実際に私が見る限りでは女性客はかなり少ないと思う。社会では男女平等が謳われる中で、女性店員の多いラーメン店は、女性が多種多様な職業に就くための灯火となるだろう。(穴開きズム研究会=みのる)

〒260-0015 千葉県千葉市中央区富士見2丁目5−18
食後は隣のセイムスか松屋でリフレッシュだね


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東京新聞は時々おかしな記事を書く――カラス生食をめぐって

比較的安価で、「こちら特報部」や昨今の「PFAS水質汚染」報道に定評があり私自身も気に入っている『東京新聞』(中日新聞東京本社発行)であるが、この新聞は時折おかしな記事を書く。例えば、イノハナご飯放射能汚染の全面特集記事が月に何度かあるが、もうネタ切れに陥っているのか知らないが「塩で脱セシウム イノハナご飯」だとか根拠に乏しいようなネタを平気で紙面に掲載してくる。

2023年3月7日、「<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦」(アーカイブ)と題して、宮尾幹成記者がカラスの刺身を食べに行くというレポートが掲載された。これは恐らく茨城地方版の記事で、私の手元にある紙面では確認できなかった。

「カラスの刺し身を食べに来ませんか?」。取材で知り合った男性から誘われ、のけ反った。県内の一部地域に伝わる食文化とのことだが、水戸支局在勤四年目にして初めて聞いた。ジビエ(野生鳥獣肉)料理は嫌いでないし、実はカラスも焼き鳥ならぬ「焼き烏(からす)」なら試したことはあるのだが、生食となると話は別。悩んだ末、「やめた方がいいんじゃないか…」と心配する上司をよそに、好奇心が勝って行ってみることにした。さて、お味の方は−。

カラスを振舞ったご主人は匿名だが、こののレポートは署名記事だ。肝が据わっている。

基本的には、煮て食おうが焼いて食おうが自由とのこと。だが生食については、生活衛生課の担当者から「食中毒のリスクはかなりある。禁止されているわけではないが、控えてほしい」とくぎを刺された。

とあるように、県の担当者からは警告されているわけだが、 地方面は編集に携わる者が少ないのだろう。この記事は朝に配信されたがその日の夕方には厚労省が注意を促すツイートをしている。

「ジビエ」という言葉は市民権を獲得しつつあるが、報道機関がこうした誤情報を発信してしまっては台無しである。万が一、読者がE型肝炎になったら誰が責任を取るのか、新聞の役割が問われている――。正直なところ、私もカラスを刺身で食べてみたい。 (穴開きズム研究会=みのる)

2023年2月25日土曜日

2023年1月、英国における反ワクチン派の台頭

新型コロナウイルス感染症の流行に際して、世界各国で誤情報が急速にシェアされる「インフォでミック」が起きた。ワクチンに関するデマはその顕著な例で、日本においても神真都Q(やまとキュー, Wikipedia)の活動が注目された。一方で、海外では著名人が反ワクチンの思考に陥ってしまう事例が散見される。本記事では2023年1月のイギリスにおける出来事を紹介する。

背景情報:イギリスのボリス・ジョンソン首相はパンデミック期間中に自身が密かに開催していたパーティが国民の批判にさらされ政権の危機に陥っていた。ジョンソン首相は、この危機から逃げ切りを図る形で2022年1月には法的な行動規則を廃止した(*1)。

 アンドリュー・ブリッジン

 CC BY 3.0, wikimedia commosより
アンドリュー・ブリッジン Andrew Bridgenは、イングランドのレスターシャー選出の国会議員である。ノッティンガム大学の生物系学科を卒業後に海軍を経て2010年に国会議員に就任した。保守党所属。

2022年にブリッジン氏はmRNAワクチンの有害性に関する主張をしたが、英国心臓財団に否定された(*2)。批判を受けながらも、反ワクチンコミュニティの間では強く支持されており、デモではブリッジン氏を支持するプラカードが掲げられたという。

2023年1月、ブリッジン氏はワクチンをナチスドイツが行った大量虐殺「ホロコースト」に例え大きく批判を集めた。彼自身は反ユダヤ主義者ではないとされるが、下院院内総務サイモン・ハート Simon Hart議員や、マット・ハンコック元保健相などに「一線を越えた」と批判された。最終的に彼は、下院から5日間の定食処分を受け、保守党からも追放されるという始末に終わった(*3*4*5)。現在は無所属の議員である。

ナイジェル・ファラージ

欧州懐疑派の政治家としてEU離脱の際には日本においても大きく注目された政治家であるが、ファラージ氏も反ワクチンに傾倒している。自身が設立した政党は「リフォームUK」へと名前を変え反ロックダウン政策を推し進めている(*5)。

アシーム・マルホトラ 

最後に、この月で最もインパクトが大きかった人物を紹介する。アシーム・マルホトラはインド出身の医師で、砂糖や過剰処方を低減する活動を行っている。アクション・オン・シュガーという慈善団体にも参加しており、2014年にはNHSから評価を受けている(*6)。

2017年、彼は「ピオッピ・ダイエット」を提唱した。これはイタリア南部、チレント地方にあるピオッピという村の食事法で、低炭水化物かつ脂肪の多い食事を推奨しているそうだ。2019年には邦訳『世界一長寿で幸せな村 イタリア ピオッピ式 最高の長生き術』も出版されている。

しかしながら、このダイエットに関して英国栄養士協会は「2018年に避けるべきセレブ=ダイエット」と紹介した(*7)。いわゆるFad dietである。
ファド・ダイエットまたはダイエット・カルトは減量や長寿などの健康上の利点を提案するダイエットに批判的なスラングである。有名人の推薦文がある場合は、ファド・ダイエットを広めるために利用され、関連商品の販売から提唱者に大きな利益をもたらす可能性がある。 ーー「ファド・ダイエット」『ウィキペディア日本語版』2022年11月5日 08:14 (UTC)の版。2023年2月24日閲覧。

前置きが長くなり過ぎたが、彼はコロナパンデミック以降、mRNAワクチンの使用に反対する活動を行っている。

そして2023年1月、BBCの番組で医療に関するインタビューを受けていたが、突如、自身のワクチンに対する見解を主張し番組は一時ジャックされた(*8)。

日本においても、内海聡医師など過激な主張から自身のビジネスに繋げようとするような人物が多い(過激ではないが愛煙家の解剖学者もその一例といえる)。これはいわば、知識のない人を騙す「情弱ビジネス」であり、過去にHPVワクチンが忌避されていた事例を鑑みれば、科学に反する行為は極めて危険であり許されるべきではない。(みのる)

2023年2月21日火曜日

ファミマで千里眼

東京千里眼監修 辛揚玉入り 
濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)
税込680円
2月20日、私は千葉駅のペリエにある「ゴーゴーカレー」を訪れようと前日から胃腸のコンディションを整えていた。いざ行ってみるとまさかのフードコートがまるごと休業であった。ペリエ千葉のフードコートが締まっているのは中々めずらしい。半年に一回ほどだろうか。

そんなわけで「昼食難民」になってしまった私は栄町にある二郎系ラーメン店「ロケットパンチ」に行こうと思ったのである。昨年夏から二郎系が好みの味になっているが、千葉駅周辺の二郎系でロケットパンチは未踏であった。しかしながら、ロケットパンチがまさかの閉店。これでは本当に難民だ。なお、同じテナントでは青い看板のラーメン屋が開業準備を進めていた。

ラーメン二郎千葉店に行こうにも、胃のキャパシティを鑑みればそれは不可能だと考えた。そこで思い出したのがファミリーマートで売っていた二郎系ラーメンである。千里眼といえば駒場にある二郎系インスパイアのラーメン屋で、私の中では冷やし中華のシーズンになったら行ってみようとプランを立てていたお店である。ファミリーマートとよくコラボしているそうで、せっかくの機会だから買ってみることにした。

食べる場所は千葉中央公園。お酒を飲みながら将棋を指しているおじいさんたちを横目に、枯れた噴水の傍らに座った。

蓋を開けると、にんにくが生み出す二郎特有の香りがする。



辛い揚げ玉も千里眼の特徴のようですが、味が薄くて辛みが伝わってきませんね。麺はうどんのような太さで、やや硬め。歯応えはちょうど良いが小麦の香りがあまり感じられない。人によっては「ゴムを食べているよう」と酷評する者もいるだろう。脂質50グラム、食塩10.5グラムと驚異的な数値ではあるがもうそんなことは考えずに夢中で食らった。
余計な出費ではあるが、デザートに「ホットケーキまん」を購入。バターの香りが美味しさを引き立てていた。(みのる)
付録:本記事の解説地図




2022年12月24日土曜日

noteなんて使わない(逆張り)

文章、イラスト、動画などが投稿できる配信サイト「note」は、いわゆる"意識高い系"の人々や情報商材屋、競馬予想など幅広い層に支持されており、いま日本で最も注目されているブログサービスである。2022年12月には運営元のnote株式会社(旧・ピースオブケイク)が東証グロースに上場しさらに注目を集めた。投稿数は、2020年の大晦日には1日で3万7000件が投稿され、2021年に入ってからも1日当たり3万1000~3万3000件と高い水準で推移している(*1)。会員数は2022年4月時点で500万人と、支持の高さは数字にも表れている(*2)。

noteが投稿者(クリエイター)に支持される理由には検索エンジン対策(SEO)に強いことが挙げられるだろう。Google検索においてはあらゆる検索ワードにnoteの記事が上位に表示される。上位に表示されればそれだけ閲覧数を獲得できるわけだから私もnoteの利用を検討した。結果としてbloggerを利用しているわけだが、なぜ私がnoteを選ばなかったのか。

まず、コンテンツがあまりにも多過ぎるということがある。noteには大変に秀逸な文章を書く方が多い。無論、文章が稚拙なユーザーを批判するわけではない(自己批判にもなる)があのサイトには情報商材や競馬予想、陰謀論といった質の低い(というか品性のない)コンテンツがあまりにも多いのではないかと思っている。特に、COVID-19のパンデミックに合わせてネット上で流行(インフォデミック)した病気の発生源やワクチンに関する陰謀論や、ロシアのウクライナ侵攻に関する陰謀論など海外ではとうに否定されている情報が削除されないまま放置されている。最後に、noteを選ばなかった最も大きな理由としてnoteがアーカイブを拒否していることである。ネット上にあるコンテンツはサービス終了や投稿者による削除によって多くの情報が消失している。

デジタル庁やテレビ局、日本ファクトチェックセンターなど情報を後で見返す必要のある投稿者(団体)も利用しているのだからnote側が一律にアーカイブを拒否するのではなく、その判断は投稿者にゆだねられるべきだと思っている。

脚注

  1. note、投稿数が3万件に急増」『新文化』新文化通信社、2021年1月21日。2022年12月14日閲覧。
  2. note株式会社「note会員数が前年比30%増の500万人超に!クリエイターエコノミーの拡大へ。収益など数字公開」note.com、2022年4月21日。2022年12月24日閲覧。

2022年9月23日金曜日

【リヒテンシュタイン国民投票】コロナ政策の行方は?

ファドゥーツ城。官邸として
現在も使用されている。
2022年9月18日、人口40000人ほどのリヒテンシュタイン公国(首都ファドゥーツ)で国民投票が行われた。隣国スイスのようにこの国では重要法案の採決は国民投票が採用される。これは直接民主制(レファレンダム)の名残りであるといえよう。
リヒテンシュタイン政府は2021年9月から新型コロナウイルスの政策として3Gルール(Getestete, Geimpfte, Genesene, 英語ではTested, Vaccinated, Recovered)を導入し、感染者増加を防いでいた。英語から訳すと「検査済み、ワクチン接種済み、回復済み」となる。要するに、これらの条件を満たしていればイベント参加などが自由に出来るというもの。

2022年1月には、ワクチン接種に反対する市民などが裁判所に苦情を申し立て、5月10日に裁判所はこの政策に法的根拠は無いと判断を下した。

新党「Mensch im Mittelpunkt (MiM)」は7月末までに3572筆の反対署名を集め、これを有効と認めた政府は9月18日に請願による国民投票を行うと発表した(官報)。

結果は、法案に賛成が6,366票(47.3%)、反対が7,101票(52.7%)で否決となった。

ワクチンパスポートといえば日本でも議論になっている。先日、世界保健機関のテドロス・アダノム事務局長が「パンデミックは終わりが視野に入っている」と発言し話題となったが、世界的流行の終焉が近づく中で人間とウイルスがいかに共存していくべきか、日本でも議論が加速するだろう。

基礎情報

  • リヒテンシュタイン公国(Principality of Liechtenstein)は、スイスとオーストリアの国境沿いにある立憲君主制国家。1719年神聖ローマ皇帝が二つの公領を併合してリヒテンシュタイン家に与えたのが現在の公国の始まりで,神聖ローマ帝国の一員であった。1806年の帝国崩壊後,ナポレオンの保護下ライン同盟に参加し,1815年からはドイツ連邦に加わった。ドイツ連邦が解体した1866年独立し,翌年永世中立を宣言した。スイスに外交を委任し,郵便・電信などもスイスが代行している。1990年国連に加盟,2004年5月EUに加盟した(コトバンク)。
  • レファレンダム(referendum)は、 憲法改正や法律の制定など重大な事項を定めるに際して、直接に国民投票によって賛否を求める制度。直接民主制の一形態で、日本では、憲法改正の際の国民投票や、地方自治特別法についての住民投票がこれに当たる(コトバンク)。

参考





2022年9月20日火曜日

「天皇・国王序列デマ」に皮肉めいた資料を送りつける准教授

 「エンペラーを名乗るのは天皇だけ。天皇は世界のトップに君臨する」というデマは今やネット右翼の常套句となっている。私も一時期これを信じていたことがあったが、戴冠式といった各国の王族が集まる際の写真を見ればそれが誤りだということもわかるだろう。現代では、国家元首は在位数順に序列が決まると考えてよい。つまり、「王」「天皇」といった呼称は関係ないのである。しかしながら天皇が世界にトップに君臨するという情報は右翼的な者たちにとってあまりにも都合がいい話であるから、これは右翼の中でも伝統あるデマとして平成よりも昔から継承されているのではないだろうか。

先日、英国のエリザベス2世が崩御され、その国葬の報道が注目された。その中でやはり話題に上がったのがこの序列の問題である。

1.皇帝(Emperor)

2.法王(Pope)

3.国王(King)、女王(Queen)

4.大統領(President)

5.首相(Premier)

これが世界的な権威の序列で、1の天皇陛下が行くと言っているのに5の首相が行くのは場違い ――サリエリキキ(@tX288CoEYej0KRf

 これは岸田首相が女王の国葬参列を見送ったというニュースへのコメントだ。このツイートは2500リツイート、5000いいねと拡散されたが引用リツイートを見ると嘲笑した者も多いようだ。そんな中で、秀逸な返信を見つけた。

寺沢拓敬准教授の投稿した画像

これは関西学院大学社会学部准教授の寺沢拓敬氏とみられるアカウントによるもの。「ハーバー大大学」で違和感を感じると思うが、下層を見ると「スタイリスト」などデタラメな資料であることが分かる。少しでも良識があればこれを見てニヤッとして"分かる人"のいたずらであると察することが出来ると思うが、元ツイートの投稿主は、この返信に対して「資料ありがとうございます」(リンク)と真に受けてしまっているのである。Covid-19やワクチンの誤情報もそうだがデマの根源にはこうした教育水準というものも関係しているのではないかとも考えられる。





プラスアルファ

序列の話を補足すると、現代では「国家元首>首相」というものが常識といえるだろう。国家元首は国家の長でああり、首相は政府の長である。天皇だろうが、リヒテンシュタイン大綱であろうが、オ・レ・アオ・オレ・マーローであろうがそれは単なる呼称が異なるだけであり、現代ではすべて「国家元首」として一括りされる。

寺沢拓敬

てらさわ たくのり。関西学院大学社会学部准教授、専門は英語教育政策、言語社会学、教育社会学。2004年旧・東京都立大学人文学部卒業、2013年東京大学総合文化研究科多淫に取得満期退学。博士(学術)(東京大学、課程博士らしい)――関西学院大学研究者詳細ページより


 


 

正しい判断 1.皇帝(Emperor) 2.法王(Pope) 3.国王(King)、女王(Queen) 4.大統領(President) 5.首相(Premier) これが世界的な権威の序列で、1の天皇陛下が行くと言っているのに5の首相が行くのは場違い

イラン人女性、ヒジャブの不適切着用が原因で警察が殺害か

Persian Girl
ヒシャブの例

 2022年9月19日、イランのマーサ・アミ二(マサ・アミニ, Mahsa Amini, 2000年生)さんが22歳という若さで亡くなった。

マーサ・アミ二さんはイスラム圏の女性が着用するヒシャブというスカーフの着用が適切でなかったとしてイランの道徳警察に逮捕された。警官に殴打され昏睡状態となり死亡に至ったという。

彼女の葬儀では大規模な抗議運動が行われたという情報もある(下記ツイート)。

国際人権団体などが声明を発表しており今後の動向に注目していきたい。

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